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ビジネス・アイデア0007:あぐり居酒屋
今回は日本の農業ビジネスについて考えたいと思います。
近年、食の安全や食糧自給率が問題視されていますが、
それらをただ漠然と考えても解決することは出来ません。
なぜなら、農業は農産物を育て(生産)、出荷(販売)という
歴としたビジネスであるからです。
しかし、現状はマクロ的な視点だけが議論され、
他方、担い手である生産農家においては、
生育や収穫(漁猟)といった生産おける技術論ばかりを
問う傾向にあると思われます。
しかし、農業もビジネスである以上、
お客様にどのように農産物を提供するかを考えていかなければ
問題を解決することは出来ません。
つまり、農業にもマーケティングが必要であることに気づく必要があります。
既にこの問題については、マーケティング学者からも提唱され、
大手企業においても本格的に取り組んでいるところがあります。
居酒屋チェーン大手のワタミでは、ワタミファームをという農場を作り、
そこで採れた有機野菜を各店舗で使用しています。(※1)
また、小売業最大手のセブン&アイグループでも
セブンファームという農業生産法人を設立し
循環型農業へ取り組んでいます。(※2)
このような事例からも分かるように
もはや農業を第一次産業だけで考えることには限界があります。
つまり、農業をいかに第二次産業・第三次産業へ繋げて
ビジネスとして成り立たせるかが課題であると考えます。
そこで、この視野に立って、
ひとつのビジネスアイデアを提案したいと思います。
今回提案するのは『あぐり居酒屋』(アンテナショップ)であります。
その地方で採れた新鮮な野菜や魚介を都会の居酒屋で食する…。
勿論、これがビジネスの基軸になりますがこのようなお店はどこにでもあります。
問題はどのようなコンセプトで事業展開するかであります。
都会で生活をしている人にとっては、ありとあらゆるものが
不自由がなく消費できる状態にあります。
しかし、田舎で採れた鮮度の高い農産物や、田舎に住む人の温かみというは
都会で生活している限りにおいて、味わうことが出来ないニーズです。
これらのニーズを満たすような居酒屋、これがあぐり居酒屋のコンセプトです。
単に地方で採れた農産物を使った料理を提供することだけに留まりません。
そこで、具体来な内容について、いくつか検討してみたいと思います。
■食材
その地方で採れた食材のみを使います。
地方から輸送されてくるので、地産地消ではありませんが
同じ土地・水で育った各種の野菜や魚介を産地直送で味わうことが出来きます。
■メニュー
郷土料理を中心したメニュー構成。
その地域に古くから伝わる郷土料理を
都会に居ながらにして味わうことが出来ます。
但し、人の味覚は地域によって異なるので
味付けを多少変える必要があると思います。
■従業員・スタッフ
現在その地方に住んでいる人または出身者。
とりわけ、若者の都市への流出に歯止めがかからない現状ですが
それを食い止めるのではなく都会にアンテナショップを作り、
そこで働くことで地元への貢献を図るものであります。
また、お客様にとってもその地域に長年住んでいたスタッフが対応することで
言葉(方言)や雰囲気、観光名所などの話題など
その地域をより深く、身近に感じることが出来ます。
■立地
政令指定都市、とりわけ三大都市。
但し、生産元となる地方によって出店都市は変わります。
出店都市を決め、その中において複数店舗で営業するのが望ましいと考えます。
以上が「あぐり居酒屋」ビジネスの概略であります。
また、上記の内容に加え
■加工品の製造・販売
その地方で採れた農産物を加工し、アンテナショップを通じて販売します。
さらには、インターネットを利用し、お取り寄せグルメとしても販売します。
■観光誘致の役割
お客様はその地域の人(出身者)と会話し、
店内で写真や映像などに触れることで自然と訪れてみたくなります。
したがって、あらかじめ観光協会や県、旅行代理代理店などと協力し合って
観光誘致を図っていくことも可能になります。
その意味でいえば、あぐり居酒屋は観光における
アンテナショップとしての役割も果たすものであります。
この「あぐり居酒屋」を成功させるためには
①的確なマーケティング活動
斬新なアイデアと巧みなマーケティング戦略が必要になります。
②経営主体はどこか?
個人農家1軒でこのビジネスを展開するのは、
資本・生産物の種類の面で難しいと考えます。
したがって、どのような組織が主体となって
このビジネスを展開していくのかが課題となってきます。
いずれの場合であってもマーケティング力の高い組織である必要があります。
上記2つが成功のカギを握っているものと考えます。
「田舎の農産物や雰囲気を味わいたい…」という都会に住む人々のニーズは
田舎の人々にとってはあまりにも当たり前過ぎて見逃されていないでしょうか?
日本の農業をビジネスとして捉え、的確なマーケティング活動を行えば
まだまだ発展していく可能性が十分にあるものと考えます。
※1
ワタミ株式会社
ホームページより
※2
株式会社イトーヨーカ堂
ホームページより
先日はブログへのコメントありがとうございます。
ビジネス=難しそうだから・・・と今まで敬遠していたのですが、サイトを拝見させて頂いて、ビジネスって面白いかも!と少し興味がわきました。
またお邪魔させて頂きますね。
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